SOCSYS022: THE 22ND SYMPOSIUM ON SOCIAL SYSTEMS
PROGRAM FOR MONDAY, MARCH 16TH
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09:00-10:00 Session 4

ロング発表(1)

Location: 梯梧の間
09:00
組織パフォーマンスにおける紐帯の非対称性

ABSTRACT. The purpose of this study is to investigate how networks within and outside of a company affects team performance, and to gain insight into performance management within organizations. An online survey was conducted with two project management teams from different companies to calculate network in-dicators through social and multilayer network analysis. Psychological safety and knowledge/information sharing are adapted to measure team performance. The results indicate higher performance for a team can be achieved through having an asymmetry of ties: cohesive ties are better for relatively close relations such as teams and intra-company networks, and bridging ties for in-ter-company networks.

09:30
複数の分析関心を反映した社会シミュレーション・ログの階層的分類と可視化手法の検討

ABSTRACT. 多様な関与者が関わる複雑な社会システムのシミュレーションは複数の分析関心から結果の評価が行われうる.本研究では,社会シミュレーション・ログを複数の分析関心に沿って階層的に分類し,分類結果の頻度に基づいて可視化を行う手法を提案する.提案手法をSchellingの分居モデルに適用し,平均類似度,準幸福数,大クラスタ数という三つの分析関心の観点から,分析シナリオ基準とエントロピー基準の2基準による可能性のクラドグラムを描画し,それぞれの特徴と比較を行った.本手法は分析関心の観点から実現可能性を直感的に理解することを可能にするとともに,ログをより精緻に分類することから効率的なミクロダイナミクス分析を可能にすると考えられる.

10:15-10:30 Session 5

各種ご案内

Location: 梯梧の間
10:30-12:00 Session 6

ロング発表(2)

Location: 梯梧の間
10:30
仮想都市の統計情報を用いて合成した合成人口の評価

ABSTRACT. 本研究では,人口個票の評価手法を提案する.従来の人口個票合成手法では,統計表と合成した人口個票から生成する統計表との差により合成された人口個票を評価していた.実個票と比較できれば,実個票と人口個票の類似度による評価ができる.しかし,実個票の利活用は困難である.本研究では,仮想都市における真の個票を作成し,その個票から各合成手法が用いる統計表を生成することで,真の個票と人口個票の類似度により,これまで提案されている合成手法の評価を試みる.これにより,合成に用いる統計表や手法が大きく変化した場合においても従来の手法との比較も可能となる.

11:00
震災復興過程における地域特性を踏まえた 有効なCFWのシミュレーション分析

ABSTRACT. 本研究では,東日本大震災を対象として,被災地の異なる地域特性をふまえた有効な雇用創出事業(CFW)のシミュレーション分析を行う.本分析では,産業構造や人口構造,世帯構成等が異なる岩手県の大船渡および釜石の2エリアを対象にモデル構築を行った.分析を通じて,産業構造を考慮したCFWを設計することで失業者数を減少させることが可能なこと,多くの労働者数を雇用した際はC F Wを終了させる際に配慮が必要であることを明らかにした.

12:10-12:50 Session 7

部会運営委員会1(運営委員のみ参加)

Location: 梯梧の間
13:00-14:10 Session 8

ポスターセッション1(口頭発表)

Location: 梯梧の間
13:00
新型コロナウイルス (COVID-19)感染予防策の比較

ABSTRACT. 本報告では,新型コロナウイルスの感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,複数の感染予防策の有効性について比較検討を行う.モデルでは,1120人の仮想的な住民エージェントが通勤通学および店舗訪問を行い,新型コロナウイルスの感染リスクに晒されている状態を模擬した.実験の結果からは,個々の感染予防策(時差通勤,テレワーク,学級閉鎖,接触率低減,発熱後自宅待機)を単独あるいは部分的に複合して実施しても,大きな効果は得ることができないことが判明した.一方で,網羅的な対策を実施した場合は, 死亡者数が中央値において最大で25.0%,感染速度が中央値において最大で58.4%,1日当たりの最大の重篤者入院数が最大で61.3%減少することが確認された.

13:10
「里山管理ゲーム」における注視要素と得点の関係

ABSTRACT. 本研究では,「里山管理ゲーム」をプレイする児童の視線計測データから,ゲーム画面の各要素に対する注視時間とゲーム得点の関係について探索的に明らかにすることを目的とした。ゲーム得点データと視線計測データの結果より,サポートエリアで注視する要素の数が多いことと,安定して高得点を出すことには関係性があることが推測された.また,「樹木名」「適正数」「ステータス」「分類」「ターン」の要素が高得点の安定に寄与していることが推測された。

13:20
里山環境保全教育コンテンツ「里山管理ゲーム」:複数の里山への 対応による学習効果

ABSTRACT.  里地里山は生物多様性の保全上,重要な地域である.しかし,近年,里地里山では人間による管理が縮小することによる生物多様性低下の危機が継続・拡大している.里地里山の特性は地域の植生タイプによっても異なり,地域に対応した管理が求められている.そこで新階ら(2020)は,複数の里山を対象に選択できる「里山管理ゲーム」を開発してきている.本論文では,この複数里山対応版「里山管理ゲーム」の学習効果について予備的に報告する.

13:30
顧客個人の店舗内回遊と購買に基づく例外的な回遊の分析

ABSTRACT. 本研究では,顧客個人の回遊と購買から顧客個人の回遊と購買の関連性に着目し,普段通過しない売場を通過したのにも関わらず,商品を購買していないという例外的な回遊の分析を行う.当該顧客の通常の回遊からの乖離を評価する指標を提案し,先行研究で提案された商品位置推定の指標と組み合わせて,例外的な顧客の回遊を検知する.実店舗のデータに分析手法を適用し,分析可能であることを確認した.

14:30-17:30 Session 9

部会運営委員会2(運営委員のみ参加)

Location: 梯梧の間