SOCSYS022: THE 22ND SYMPOSIUM ON SOCIAL SYSTEMS
PROGRAM FOR TUESDAY, MARCH 17TH
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09:00-10:30 Session 10A

ポスターセッション2(口頭発表)

09:00
強化学習エージェントを用いた一般化メタ規範ゲームの解析
PRESENTER: 柚月 宮田

ABSTRACT. 人間社会をモデル化し,本質的な性質を理解する有用な方法としてゲーム理論が利用されてきた.中でも社会的ジレンマを表現する方法として公共財ゲームが広く利用されており,さらに公共財ゲームを拡張したメタ規範ゲームが協調の促進を解析するにあたって用いられている.しかし,これらの研究で用いられる進化型計算でのシミュレーションは実社会で起こりづらいという問題がある. 本研究では一般化メタ規範ゲームに対し,強化学習型のエージェントを用いてシミュレーションを行い,既存の進化手法である遺伝的アルゴリズムでの結果と比較し,メタ規範行動を解析する.

09:10
取り下げ論文の共著ネットワークの時系列発展

ABSTRACT. 論文不正の影響は学術界や産業界のみならず治験を受ける患者にまで及んでいる.近年の学術倫理への関心の高まりを受け,特に顕著な数の不正論文を書いた著者に関する個別の分析が進んでいる.しかし,不正論文著者間の関係性や互いの影響は理解されていない.本論文では不正論文の著者の共著ネットワークの時系列発展を議論することにより,研究者が不正に関わるプロセスを人間関係に着目して観察し,どのように不正論文が出版されるかを議論する.我々は10,750件の不正論文の情報と十分な精度で名寄せされたScopusデータベースを利用した.不正論文の共著ネットワークは小さなコンポーネントの集合であるが,普段の共著関係のネットワークで彼らは密に結びついていた.この関係性の時系列発展を観察することにより,多くの不正論文の著者は直接的もしくは不正をしていない(発覚していない)論文における間接的な関係性が,不正の多くを誘発している要因と考えられることが分かった.さらに,不正の習慣を大きな集団から外の集団へ伝播させる研究者も観察された.この結果は,過去の共著者の論文を精査することにより不正に巻き込まれる可能性を削減できることを示唆している.

09:20
需給動向をふまえたドライバーのパフォーマンス改善施策の提案

ABSTRACT. 相対的に低パフォーマンスのタクシードライバーのパフォーマンス改善は,業界で課題となっているドライバーの定着につながると考え,パフォーマンス改善施策の提案を行う.このとき,有効な施策のためには,対象エリアにおける需給バランスの考慮が必要であると考え,ドライバーのパフォーマンス分析, パフォーマンスの決定要因分析, 需給動向分析を行った. 分析結果から, 高パフォーマンスにつながる行動施策(いつどこのエリアで活動するか)の導出を行うことができた.

09:30
集落コミュニティ内送迎の成立可能性のシミュレーション分析

ABSTRACT. 本研究では交通弱者に着目し,特徴と異なる集落を対象とした乗り合いマッチング成立可能性の分析を行う.世帯構成や個人の属性を考慮した人口合成データを基に仮想的なスケジュールを生成したのち,各集落において複数の送迎シナリオを想定し,定義した活動スケジュール変更コストの観点から乗り合いマッチング成立可能性を比較,検討する.

09:40
Exhibition supporting design for science museum based on Augmented Reality Technology

ABSTRACT. This research is about the design method of the dynamic interaction by using Augmented Reality which is a typical technology in the multi-modality interaction. It can seamlessly integrate real-world objects with digital content and provide the necessary information about the objects at the required times.In this research, An exhibition guide application using AR technology was practiced at “System Square”, an exhibition place of the National Museum of Nature and Science in Japan. As a result, it was verified that this application was effective in providing necessary information.

09:50
災害時避難者支援のための資源需要推計

ABSTRACT. 災害時において,避難所や介護施設などが必要とする支援の需要を地域別,施設ごとに推計することは,大規模災害時における支援政策を策定する上で重要となる.そこで,本研究では災害時に避難者が必要とする様々な支援を推計する方法を検討した.静岡県浜松市を事例に,人口統計のコホートデータに統計的に合致する地域別の仮想個票に対し,別途,厚生労働統計などの諸統計を用いて按分計算を行った疾病情報などの属性情報を追加し,発災後,様々なシナリオの下で何人程度の人がどの避難所に避難し,どのような支援を必要とするか,具体的に検討した.これにより,効率的で迅速な支援施策の策定を行うための資源需要推計について,また,今後望まれる需要推計の改良について整理できた.

10:00
ミクロダイナミクス分析を用いた大規模展示会の来場者行動分析

ABSTRACT. 本研究では,展示会での来場者データを,エージェントベースシミュレーションのログデータと同様に扱い,ミクロダイナミクス分析技術を適用することで,混雑や満足度に影響する要因の抽出を試みる.実際の展示会で収集されたアンケートデータおよびビーコンデータを用いた分析を行い,満足度および混雑に影響する要因を抽出することができた.

10:10
WiFiシグナル計測によるエスカ地下街の人の位置分布推定

ABSTRACT. 地下街における滞在者の把握は,避難誘導などへの社会的応用において重要である.地下街は出入口が限定されているため,出入口の通過人数から滞在者数の把握は可能だが,移動経路や滞在場所の把握は困難であった.本研究の目的は,WiFiシグナルを利用した人流計測により,地下街の人の滞在位置を推定することである.推定結果として,WiFiシグナル計測データとレーザーカウンタによる出入口通過人数推移データから得たエリア別の滞在者数を示す.

09:00-10:30 Session 10B

ポスターセッション3(口頭発表,遠隔発表)

09:00
災害拠点病院へのDMAT割り当ての最適化

ABSTRACT. 広域災害発生時に救急医療に対応可能な適切な装備を有するDMATを迅速に配置することは多くの人命を救うために重要である.本研究では,現在人力で行われているDMATの割り当て問題に適用可能な最適化アルゴリズムを提案する.提案手法では山登り法とSA法を組合せることにより,各被災県に対してDMATを派遣する都道府県の決定とDMATの移動時間とDMATの能力を考慮した最適化が可能である.実際の災害拠点病院に基づくテストデータを用いた実験の結果,提案手法では9秒以内にDMATの適切な割り当て先を決定することが可能であることが示された.

09:10
災害時の配送計画へ向けた最適化ツールキットの検討

ABSTRACT. 本稿では,災害時における様々な配送シナリオを簡単に検討できるように4 つのレイヤから構成される汎用性の高い配送計画モデルを検討し,そのモデルに基づいて構築した最適化ツールキットについて報告する. 本モデルは,「ある地点である荷物をトラックに積む/から降ろす」という作業を「タスク」としてモデル化し,1) 各トラック上のタスクの処理順序の最適化,2) 各トラックへの荷物の割り当ての最適化,3) 配送拠点への荷物の割り当ての最適化,4) 配送拠点の配置の最適化,の4 つのレイヤから構成される. 今回は,初期検討のため,4 つのレイヤのうち2 つのレイヤについて実装を行い,動作検証を行った.

09:20
新型インフルエンザ発生時のオフィス内感染抑制のシミュレーション [遠隔発表]

ABSTRACT. 新型インフルエンザは殆どの人が免疫を持っていないため,一度発生すれば大きな健康被害とこれに伴う社会的影響をもたらすことが懸念されている.新型インフルエンザの対策は水際対策や外出の自粛といった様々なものが挙げられるが,本研究では他人との接触を避けるという点でのテレワークと,他人と接触しても効果を発揮するマスクを感染対策として注目した.本研究ではエージェントベースシミュレーションを用いて,オフィス内で人流に注目した感染対策を行った場合の感染拡大抑制の効果を検証し,今後新型インフルエンザの流行を見据えて,効果的な感染対策を啓蒙する際の指標となることを目指す.

09:30
シミュレーションを用いたCテロ対策における医療備蓄に関する研究 [遠隔発表]

ABSTRACT. 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会(以下, オリパラ)期間中やその前後ではCBRNEテロの発生に備えて, オリパラ特有の状況を踏まえた備えと対応が必要となる. 前身研究において, 現在の医療機関における国家備蓄ではテロによる傷病者全員に対応出来ないという結果を得た. さらに, オリパラでは場所, 規模, 現場にいる人数などが異なる為, オリパラ時のテロ対策の検証として前身研究は不十分であると言える. そこで, 本研究ではテロ対応のシミュレーションモデルを構築し, テロ発生時における傷病者に対して十分に医療を届けることが出来るよう, 医療品備蓄の配置や総量の最適化を行う. ここではエージェントベースのアプローチでシミュレーションを行い, 人のいる場所や傷病の割合などを変更して検証する. シミュレーションを通じて複数のシナリオを評価することによって, Cテロ対応の備蓄量・配置が現実社会でどのように影響するかを検証する.

09:40
就業満足度と利益を考慮した スケジュール最適化 [遠隔発表]

ABSTRACT. 労働力不足は 2 種類に分類することができる.1つは 労働者の絶対数が不足しているケースであり,もう1 つは労働者を有効的に活用できず,労働力を無駄にしているケースである.本研究では後者について取り上げる. 研究では,主に飲食店において,利益計算まで含めたより現実的なスケジューリングを行う.本研究では,従業員の就業希望と利益の 2 つを制約条件として,これらの値が高水準になるようなスケジュール探索を,最適 化アルゴリズム SA 法で行った.結果として,2 つの制約 条件がある場合の SA 法での探索法を提案できた.近年の労働環境において,スケジューリングで解決できる問題は多数あると考えており,より複雑なシフトスケ ジューリング問題を解決していくことが重要であると考える.

09:50
1995年と2005年のSSM調査に基づく市民属性別の結婚年齢推定の試み [遠隔発表]

ABSTRACT. 結婚が成立する人とそうでない人の違いを解明することは,少子高齢化や人口減少など,日本が抱える人口問題の解決へとつながる.我々は,大規模社会調査である「社会階層と社会移動全国調査(SSM調査)」の個票データから市民一人一人の状況を分析することによって,市民属性による結婚行動への関連性や,結婚年齢推定を行う.本研究では,1995年と2005年のSSM調査データを統合し分析を行ったところ,調査項目の違いや定義の不一致などから,分析項目は限定されるものの,結婚行動へ影響を与える市民属性を明らかにすることを試みる.

10:00
Evidence-Based Policy Making(EBPM)に基づく政策の推進に関する研究 [遠隔発表]

ABSTRACT. 本研究では,現行のEvidence-Based Policy Making(EBPM)の問題点を論じるにあたり,第一に合理的意思決定の原点といえるPlanning Programming Budgeting System(PPBS)との比較を行う.費用と効果に焦点を絞り分析を行うPPBSは,政策に合理的な根拠を求めた点においてEBPMと共通しているが,これまでのEBPMに関する議論ではPPBSへの言及はほとんどない.そこで,EBPMがPPBSの失敗を繰り返さないための提案を行う.第二に,EBPMの語源となったEvidence Based Medicine(EBM)との比較を行う.EBMの目的は医療行為の逸脱防止であり,EBPMはそれを政策分野に活用したものだが,実験的な比較を通した代替案の選定が困難であるという相違点がある.以上より,実効的なEBPM推進のためには,政策におけるPDCAサイクルの中で,そのメカニズムまで理解できるようなエビデンスの追求が必要であることを論じる.

10:10
生徒の個性を考慮した学級集団モデルの提案~学級内いじめ問題の解決を目指して~ [遠隔発表]

ABSTRACT. 学校で生じるいじめは教育現場での大きな問題とされる.この問題を解決する手立てとして,生徒の学級内の交友関係や,生徒個人の個性の分析が挙げられる.そこで本研究では,心理学で用いられる社会的スキルのうち,コミュニケーションに関する能力である,感情処理のスキル,攻撃に代わるスキル,ストレスを処理するスキルの3つに着目し,生徒の学級内での立場とコミュニケーション能力の関係をマルチエージェントシミュレーションを用いて分析するモデルを提案する.

10:40-11:10 Session 11

ポスターセッション4(掲載のみ)

10:40
少子化現象の要因や対策について学ぶカードゲームの実施と分析

ABSTRACT. 近年,先進国における少子化が深刻な問題となっている.また,日本においては少子化の影響 の深刻さや対策の重要性についての理解が不十分であるという課題が挙げられている.我々は,少子化 問題についての構造的理解を深めることを目的としたカードゲームをデザインし,幅広い年齢層に対 してゲームを実施し,実施前後でアンケート集計を行った.分析した結果,全体的な学習効果の有効性 が見られたが,年齢や性別による学習効果の差異が見られた.

10:40
検証アンケート調査から見える認証評価の日韓比較

ABSTRACT. 本研究は,日韓の機関別認証評価機関である大学改革支援・学位授与機構と韓国評価院が認証評価後に実施する検証アンケート調査の結果を分析したものである.比較可能な共通・類似する項目と固有項目を明らかにし,認証評価に対する日韓の評価者と対象校の認識の差を示したものである.

10:40
再生可能エネルギーと地域内P2P電力需給最適化

ABSTRACT. 我が国では東日本大震災を契機に,電力の安定利用を目的として,スマートグリッド化、電力売買自由化や地域分散化が進み,地球温暖化対策として再生可能エネルギーの活用が進められている.しかし,再生可能エネルギーだけでは,季節・時間・場所による出力変動が大きいため,電力量の過不足が生じ,安定した地域電力システムを形成できない.我々は、地域内において再生可能エネルギーによる地産地消を実現するために、P2Pネットワークによる需要家間での電力分け合いとシェアリングによる地域内の電力過不足を最適化する方式を提案し,マルチエージェントシミュレーションにより効果の検証を行ったので報告する.

10:40
大学認証評価指標からみる学習成果と内部質保証

ABSTRACT. 近年の高等教育政策では,大学自らが質保証の責任を有する「内部質保証」の重要性とともに,学習成果の可視化や情報公表が強調されている.社会が大学に求める能力については情報が溢れる一方,雇用者が実際に評価した学士課程修了者の能力については実態が十分に発信されていない.また国内外の先行研究において,学習成果は内部質保証の重要要素であることは共通に理解されてきたが,両概念が相互にどう位置づけられるかは,各大学において共通に理解されているとは言い難い.本研究は,大学改革支援・学位授与機構が行った第2期大学認証評価の評価報告書および自己評価書の分析,大学へのインタビュー調査に基づき,1)雇用者が学士課程修了者について高く/低く評価した能力, 2)内部質保証の文脈における学習成果評価の実態,3) 内部質保証と学習成果評価の関係性の3つの観点について,大学の認識を多面的に考察することを目的とする.

10:40
突発的な経路検索行動の抽出

ABSTRACT. 交通の安全性と合理性の確保のためには,突発的需要の要因を明らかにすることが重要である.本研究では状態空間モデルを用いて,バス会社が運用している経路検索システムのログデータから突発的な検索件数の増減があった日を抽出した後,その要因について考察した.分析の結果,365日の分析対象期間中に,29日突発的検索が発生し,広範囲に影響を及ぼした台風や降雪などの天候悪化や,ラグビーW杯などの大規模な催し物,ダイヤ改定や増税による運賃値上げなどの社会的要因が,突発的検索の発生に影響していることが明らかとなった.

10:40
Corporate boards and corporate networks

ABSTRACT. We study the dynamics and the determinants of the corporate board interlocks of roughly 4,000 Japanese firms from 2004 until 2013. We compare the network corporate boards with that given by ownership relations. We also analyze the share of female board members and the determinants of their appointment.

10:40
室内空間の幾何構造の違いが退出性状に与える影響について

ABSTRACT. 本研究では,部屋内部にいる人々が開口部を通過して退出する所要時間の短縮を実現するために,壁面形状の変更や柱などの障害物の設置による部屋内部の幾何構造の違いが人々の退出性状に与える影響について詳細に検討した.その結果,歩行者の退出性状及び空間の有効利用の観点から,三角柱,四角柱の設置により部分的に開口部出口を非対称な漏斗型とするアプローチの有用性を明らかにした.

11:20-11:40 Session 12

クロージング 部会主査 寺野 隆雄(千葉商科大学)

12:00-12:01 Session 13: COVID-19による発表取りやめ

COVID-19による発表取りやめ

12:00
SNSにおけるフィルターバブル改善アルゴリズムの研究

ABSTRACT. SNSは利用ユーザーにとって便利なツールとなっているが,興味のない情報から遮断されてしまう「フィルターバブル」が問題となっている. 本研究では,フィルターバブルを改善させ,ユーザーにとって使いやすいアルゴリズムの作成を目的とする.そこで,文献[1]のSNSモデルの改善を行い,「嗜好の異なるユーザーのフォロー」と「記事の置き換え」によるフィルターバブル改善アルゴリズムを提案する.このアルゴリズムのシミュレーションと評価を行い,適用後は現状のフィルターバブルが改善され,ユーザーにとって最も使いやすいアルゴリズムになると考える.

12:00
認知バイアスを考慮した意見形成メカニズムのモデル化

ABSTRACT. SNS上の虚偽情報を正しいと思い込んだまま何かしらの意思決定をすることは自分や社会にとって望ましくない結果を導いてしまい,現実世界に悪影響を及ぼす.虚偽情報が拡散される理由は内容の信憑性よりもどれだけ共感できるかを人は重視しているためである.また共感を重視することで,確証バイアスや単純接触効果といった認知バイアスに陥りやすくなる.本研究では上記の内容を踏まえ,SNS上での意見交換をオピニオンダイナミクスのモデルとして解釈し,そのうえで各エージェントの意思決定に認知バイアスを組み込み,モデルを構築する.エージェントの行動をシナリオ分析することで,エージェントタイプごとの意見形成やネットワーク形成の違いを比較する.

12:00
ユースケースを用いたワークショップデザイン方法論の提案

ABSTRACT. 本研究はファシリテーターなどのワークショップの専門家の経験と勘に依存したワークショップのシナリオ設計を意味するワークショップデザインを対象に,用いる手法の選択やワークショッププログラムの構築を専門家がいない状況に支援可能な方法論を提案する.その際ワークショップでの活動・機能をユースケースとして整理し,ユースケースに対応する手法を明示し,また方法論利用者の目的を達成するための流れとして複数のユースケースを選択する手順を明示することで,ワークショップデザインの体系化を図った.

12:00
人口過疎地域における集落内送迎の成立可能性の検討

ABSTRACT. 近年,日本の地方山間部では,交通弱者問題が深刻となっている .一方で,日本全国に限界集落と呼ばれる高齢化が非常に進んだ地域が増加しており,車を運転することが困難な交通弱者への持続可能で受容可能な交通手段の提供が求められている.本研究では,限界集落における交通手段として車の乗合を提案し,その実現可能性について検討していく.また,日本全国の集落に対して適用可能な手法を提案するため,個人情報を含まない集計データから集落の人口構成や住民の活動スケジュールを予測することで,シミュレーションに使用するデータとする.

12:00
協働学習におけるただ乗り問題の発生メカニズムのモデル化

ABSTRACT. 現代の教育学の分野において要請されているものの変化からアクティブラーニングが注目されているが,アクティブラーニングが上手くいかないことがあり,その原因の一つとしてフリーライダーの発生が挙げられている.本研究ではフリーライダーの出現を発端にして発生する諸問題について、組織学習の観点からシミュレーション分析を行うことによって,フリーライダーの発生メカニズムを再現し,授業設計に対する示唆をえることを目的とした.結果として,フリーライダーを抑制するためには発言の内容に関わらず発言を行わせるよう行動ルールを徹底させるように授業設計を行うことが効果的であることと,グループ分けを行う際に学習者の特色を考えて編成することはそこまで効果がないということが分かった.

12:00
事業者の凍結施策を考慮した拡張SIRモデルを用いたデマ情報の拡散の分析

ABSTRACT. 近年,SNSでのデマ情報やフェイクニュースの拡散が問題となっている.本研究ではデマ情報の拡散を病気の拡散モデルで知られるSIRモデルを用いて拡張し,運営のアカウント凍結施策を組み込んだモデルを構築し,ネットワーク構築方法や凍結の強さを変えることでデマ情報の拡散の抑制にどのような効果があるか確認する.

12:00
従業員の多様性が組織のパフォーマンスに与える影響のシミュレーション分析

ABSTRACT. 従業員の多様性を企業のパフォーマンスに結びつけるダイバーシティ・マネジメント戦略は,従業員のどのような属性の多様性がどのようなプロセスを経て企業のパフォーマンスに結びつくのか,どのような組織に対して有効か明確に示されておらず,それらを動的かつ定量的に実験,実証することは困難であった.本研究では,エージェントベースアプローチを用いて,多様性を反映した従業員モデルと,そのような従業員からなる行動モデルを作成し,シナリオ分析を行うことで,従業員の多様性が組織のパフォーマンスに影響を与える状況を明らかにする.

12:00
マルチエージェントシミュレータを活用したICTネットワークの可視化手法について

ABSTRACT. 情報システムはエッジコンピューティング時代に突入し新たな価値を創出している.その一方で,システムが複雑化し予測不可能なトラブルを招き,原因究明は高度な技術が要求される.我々は解決策として,マルチエージェントシミュレータを活用したICTの可視化手法を提案する.本研究では,手法を整理し効果を確認した.

12:00
現実に近い社会シミュレーション実施のための pix2pixを用いた建造物の用途の判別

ABSTRACT. 従来の社会シミュレーションはKISS原理に基づいてモデル化されている.より具体的なシミュレーションの実現を目指すために必要な市民のデータは利用が困難である.建造物の用途の情報がないために公開されているデータを用いても建造物に割り当てられる世帯数が正確でない地域がある.本研究では世帯数の割り当てを行うために建造物の用途の判別を行いその評価の手法を検討する.