SOCSYS027: THE 27TH SYMPOSIUM OF TECHNICAL COMMITTEE ON SOCIAL SYSTEMS
PROGRAM FOR SUNDAY, MARCH 6TH
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15:00-15:15 オープニング

(1)開会の挨拶,(2)諸注意事項のご連絡

15:20-16:50 Session 1: 企画セッション

JST未来社会創造事業 探索研究「社会政策立案に向けたマルチスケールABSS手法」における取組みと今後の展開

本研究プロジェクトでは,超スマート社会実現を視野に,ミクロな個人行動からマクロな社会政策までを対象として,科学的根拠に基づいた評価を可能とするマルチスケールエージェントベース社会シミュレーション(ABSS)手法の開発に取り組んでおり,社会政策立案への応用のための概念検証を目指して研究開発をすすめています.本セッションでは,プロジェクトの概要をご紹介するとともに,今後の概念検証に向け,参加者の皆様と情報交換を行わせていただきたいと考えています.

登壇者:貝原 俊也(神戸大学),寺野 隆雄(千葉商科大学)村田 忠彦(関西大学),高橋 真吾(早稲田大学),倉橋 節也(筑波大学) ,市川 学(芝浦工業大学),後藤 裕介(芝浦工業大学)

司会:喜多 一(京都大学)

17:00-17:40 Session 2A: ミドル発表(1a)
17:00
eチケットを用いた混雑緩和へ誘導する公共交通機関予約システム
PRESENTER: 知昭 武村

ABSTRACT. 現状の公共交通機関は,先着順の乗車方法となっており,医療従事者のような移動優先度の高いユーザが利用できない場合や,密状態での利用が発生している.また,一般ユーザも時と場合により,優先度の高い移動を行う必要がある.本稿では,ユーザの移動優先度,希望時間,仮想ポイントを元にした最大重みマッチングによるeチケット予約システムを提案する.本システムにより,混雑度を上げずに,優先度とユーザの都合を考慮した電車利用が行えることを検証した.

17:20
エージェントシミュレーションによるイベント会場における 混雑情報の提供手法の研究
PRESENTER: 駿 西崎

ABSTRACT. 本論文では、テーマパークにおける混雑緩和のための混雑情報の提供方法の改善をすることを目的としている。様々な提供方法をシミュレートして得られた結果を比較し、改善方法を明らかにする。まず、シミュレーションをより再現性を向上させるために、既存のエージェントモデルに年齢などの集合性と個性を追加した。その後、3つの提供モデルをそれぞれ導入し、実験を行った。 1つは今後の混雑を予測するモデル、2つ目はおすすめのアトラクションを提示するモデル、3つ目は看板から混雑情報を受け取るモデルです。これらはそれぞれ、エージェントのアトラクションの選択に影響を与える。実験を通じてエージェントの滞在時間に関するデータを収集して比較した。 本論文の目的は、混雑情報の提供方法の改善をすることである。その結果、アトラクション周辺の通路にいるエージェントの数から今後の混雑を予測し、その結果を提供することが最適であることが明らかとなった。今後はパレードなどの、より再現性が高いシミュレーションを可能にし、それぞれの手法を組み合わせたモデルを検討する必要がある。

17:00-17:40 Session 2B: ミドル発表(1b)
17:00
新興感染症患者の療養先割当を対象としたマッチングメカニズムに基づく提案手法の有効性評価
PRESENTER: 恭平 川本

ABSTRACT. 科学的根拠に基づいて新興感染症患者の療養先割当を病院・宿泊療養施設・自宅から決定することは喫緊の課題である.これまでに我々は,患者と療養先双方の意思を割当に反映できる療養先割当手法をマッチングメカニズムに基づき提案した.本稿では,新興感染症のまん延する状況をエージェントベースモデリングで作り上げ,DAメカニズムに基づく提案手法ならびにDAメカニズムを拡張したPLDA-TQに基づく提案手法をシミュレーション上で実施する.そして,患者の意思決定に影響する外生効果に着目してパラメータを変化させることで各提案手法の有効性を評価する.

17:20
マルチスケールモデリングを用いた社会シミュレーションにおける複数の意思決定主体間の影響解析
PRESENTER: 岳 清水

ABSTRACT. 複数の意思決定主体が存在するSoS構造を持った社会システムを適切に設計・解析する社会シミュレーションの実現に向け,我々は各システム構成要素の時空間レベルに適したモデル化を可能とするマルチスケールモデリングに関する研究を進めている.本稿では,新興感染症蔓延下の都市の社会生活を対象に,提案手法を適用し複数意思決定主体間の相互作用がシステムに与える影響に着目し解析を行う.